
かつて江戸幕府の直轄地である「天領」であり、物資の集積地として栄えた倉敷。往時をしのばせるのが「倉敷美観地区」「本町・東町」。白壁土蔵のなまこ壁に、軒を連ねる格子窓の町家、柳並木が連なる倉敷川沿いなど情緒豊かな日本の伝統的な美しい町並みが続いています。この風景に溶け込むように、ギャラリーや雑貨店、喫茶店などが点在し、古い歴史文化と現代の感性が調和している。何度訪れても新たな発見がある、魅力にあふれた町だ。
瀬戸内の魚を刺身や唐揚げ、押し寿司、踊り焼きにと、材料に合わせてさまざまないただき方で堪能できる店。地元の食材を使ったアラカルトも豊富で、店の人と話しながら選ぶ楽しさがある。料理同様、店内も落ち着いた雰囲気のなかに華があり、カウンター、テーブル、座敷が絶妙に仕切られ、用途に合わせて抜群の使い勝手を発揮。多彩なアラカルトと地酒の豊富さからも、県外客のもてなしにぴったりだ。
嘉永(かえい)4(1851)年、阪谷朗盧(さかたにろうろ)が若者たちの人材育成のために、伯父(おじ)・山鳴大年(やまなりだいねん)の協力を得て、簗瀬(やなせ)の桜渓(さくらだに)に開いた塾である。大正2(1913)年、桜渓遺跡保存会によって記念碑が設立された。
赤銅色の石州瓦とベンガラ色の外観で統一された、見事な町並みが約500mに渡り続くエリア。江戸末期から明治にかけ、吹屋の長者達が相談の上で石州(島根県)から宮大工の棟梁を招き、町全体を統一したコンセプトの下に建設した。昭和52年に文化庁から国の重要伝統的建造物群保存地区の認定を受けた。映画「八つ墓村」のロケ地としても有名。
標高430mの臥牛山頂上に天守がある、現存する山城として最も高いところに建つ備中松山城。 こちらを望む展望台は9月下旬~4月上旬の早朝は雲海が出やすくなり、幻想的な景観が望める絶好のシーズン。ただし、 雲海は早朝に天候がよく、朝方と日中の寒暖差が大きいことや無風などの気象条件がそろわないと発生しない。国指定天然記念物の野生猿や降雪に注意しつつ、感動的な雲海に浮かぶ備中松山城に出会おう。
現存天守を持つ唯一の山城で、国指定重要文化財。戦国時代は激しい争奪戦が繰り返されてきた城で、高さ10m以上の巨大な岩壁がそびえ、兵士が苦戦した「難攻不落の名城」の面影を残す。
縦延長450m、最大幅25mもある鍾乳洞。歌人与謝野晶子が「奇に満ちた洞」と呼んだことから「満奇洞」と呼ばれるようになった。無数のつらら石、カーテン、洞穴サンゴが、見事な景観を作り出し、色とりどりのLED照明が美しく照らしている。水と石灰岩が長い歳月をかけ作り上げた自然の造形美は感動的。
A4・A5ランクの千屋牛をリーズナブルに提供するJA直営のレストラン。ご飯は「あしん源流米」コシヒカリを使用。野菜は併設する農産物直売所「ふれあい市場」から直接仕入れた地元産が中心。一番人気は、分厚くカットされた特選のヒレ、ロース、カルビが味わえる「千屋牛セット」。千屋牛の崩れるような柔らかさととろけるような肉の甘味が口に広がる。他にも丼や定食など、さまざまなメニューがある。