昔から高梁川流域で育まれる食材は美味しいといわれます。理由の一つは、高梁川が上・中流域のカルスト台地を貫流し、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分を多く含む中硬水を供給しているからです。その特異な地形は河川によって浸食され、鍾乳洞や峡谷を形成。自然景観に恵まれているのも高梁川流域の特徴です。明治時代には度重なる激甚な水害を契機に、高梁川を大改修しています。倉敷市で2本に分かれていた東派川を堰き止め、西派川に一本化し、現在の形になりました。廃川となった東派川の堤防あたりには水島臨海鉄道が走っています。
花見山を中心とする豊かな自然の営みを見て、触れて、味わってなど、五感に響く感動体験ができるスポットを紹介します。日常では目にできない源流に出会い、釣ったヤマメを炭焼きにしてほお張り、夏はキャンプ、冬はスキーと楽しみ方もいろいろ。幻の和牛で知られる千屋牛を気軽に食べられるのも地元の魅力です。
江戸時代から明治時代にかけて銅山とベンガラで繁栄を極めた商家の町並みが残る「吹屋ふるさと村」、岩が裂けたような入り口のトンネルがテレビでも紹介されたカルスト景観に恵まれた「羽山渓谷」、開放的な河川敷での水遊びやカヌー、デイキャンプなどで自然体験が楽しめる「水辺の楽校」などで、盛り沢山な休日を。
ウォータースポーツの一つ、SUP(サップ)でのジャングルーズで水上散歩を楽しみ、高梁川の豊かな自然を体感。市民の憩いの場として知られる酒津公園では、国内最大級を誇る15のアーチ状の門が並ぶ南配水樋門が美しい景観を見せてくれます。鷲羽山スカイラインからの水島臨海工業地帯の夜景も見応え十分です。
高梁川流域に点在する魅力あるスポットを厳選。1日目は水上散歩で高梁川の豊かな自然を体感し、「水と桜」がテーマの酒津公園では倉敷平野を潤す配水樋門を見ることができます。2日はトレッキングで高梁川の源流を体験。山間に広がる美しい町並みを歩き、珍百景としてテレビで紹介された洞窟トンネルを訪ねます。