日の出屋商店

水島エリア|明治時代の創業

呼松の老舗 衣料品店

学生服・学校用品及び婦人服の販売

歴史ある港町呼松町

 日の出屋商店のある呼松町は、以前は漁業に携わっていた人も多く、また呼松港は、本土から瀬戸内海の島々へ多くの物資を運ぶ海運の要所であり、その周辺には、多くの商店が建ち並び、港町・漁村・商業地として栄えた町です。現在は旧海岸沿いを南北に貫く道が通り、細い路地沿いや傾斜地に家屋が建ち並んでおり、現在もその風情ある町並は残されています。また、伝統的な文化行事として「御佐曽宇」(おんさそう)があります。毎年年頭に呼松八幡神社にて開催されており、「さそう」と呼ばれ代表者が前年にあった出来事や漁などの生活風景を盛り込んだ奏上文を、節をつけて詠みあげます。

明治末期 田中富松が創業

 明治44年(1911年)、田中富松氏(初代)が指し物大工の傍ら「田中富松商店」として履物・雑貨屋を創業します。妻である松枝の実家が三代続く食料品・履物・雑貨屋を営んでいたため、結婚以前より外商をしており、引き続き履物・雑貨屋を営業したようです。
 創業当時、富松の本業は指し物大工であったため、店のきりもりは妻の松枝が行い、玉島通町にあった足袋問屋まで仕入れに出向き、そこで仕入れた下駄、足袋などの販売を手がけていました。
 昭和29年(1954年)、田中秋男氏(2代目)が後を継ぎ、学生服・呉服・肌着なども取扱いを始め、時代とともにお客のニーズにあわせ品揃えを増やしつつ、商売を拡げて行きます。昭和40年代~昭和60年代の着物ブームの頃には、岡山県卸センター内にある数社の呉服問屋・県下一円の小売屋数十社へ和装用のハンドバックや草履セットを販売していました。

地域に根ざしたお店作り

 平成に入ると、田中稔氏(3代目)が、後を継ぎ、学生服を中心として商いを展開。その仕事ぶりは大変丁寧で、サイズが丁度あうように寸法を丁寧に計測して、縫製もきちんとおこなうなど、お客様の評判も良く、その評判を聞き遠方より学生服を買いに来られるお客様もたくさんいます。
 日の出屋商店の前は呼松の旧道となっています。お店の前を通る人は、みなさん顔なじみの方々ばかりで、自然とお互いにあいさつを交わします。そこは世間話しや地域の情報交換の場・人々の憩いの場であり、まさに生活道路として活用されています。近年は、大型ショッピングモールの進出など競争激化のため婦人服店の経営も容易ではありませんが、店主は「お客様や地域の皆様と昔ながらのお付き合いを大切」にし、学生服など学校用品全般の外商を中心として、婦人服や婦人洋品の取扱いにも力を入れ、地域一番店をめざして日々邁進しています。

所在地

〒712-8053 倉敷市呼松2-10-18

電話番号

086-455-8712

代表者

田中稔

創業

明治44年(1911年)