
有限会社 ヒルトップ
倉敷エリア|明治時代の創業
倉敷美観地区を訪れる人の目線で考えた情報を発信
不動産賃貸
石炭が主燃料だった明治時代に創業
明治時代、船舶や鉄道などの動力として使われるようになった石炭が産業用、家庭用の燃料として広く使用されるようになった社会を背景に、明治43年(1910年)、上岡嘉七(うえおか・かひち)氏は石炭の卸・小売業を始めました。鉄道を使って運ばれて来た石炭を、倉敷駅に近い旧・浜田町(倉敷市阿知)の倉庫に保管し、石炭やコークスを主燃料に稼働していた企業の工場や一般家庭に納めていました。昭和5年(1930年)には、現在の倉敷美観地区に約300坪の土地を購入し、新たに事務所と荷捌き場を設置。昭和12年(1937年)、上岡和夫氏が事業を継承しました。
倉敷美観地区の石炭置き場を貸駐車場に
昭和47年(1972年)、山陽新幹線の新大阪から岡山間が開業し、昭和44年(1969年)に倉敷市が「倉敷川畔美観地区」・「倉敷川畔特別美観地区」などを指定し、大原美術館など文化施設のある倉敷川沿いのエリアに団体の観光客や旅好きの若い女性が訪れるようになりました。昭和54年(1979年)には「重要伝統的建造物群保存地区」として国の選定を受け、飲食店やみやげもの店が増えて、現在の倉敷美観地区の原型となる姿が出来上がっていました。この頃には石炭の需要は減り、灯油や重由、LPガスの販売をしていましたが、観光客が増えたことから、倉敷美観地区の事務所と荷捌き場だった場所を駐車場に改造し、貸駐車場に転用しました。
建物の賃貸を通じて観光地をサポート
平成2年(1990年)には上岡喜久夫氏が代表取締役に就任し、有限会社ヒルトップを設立しました。平成5年(1993年)には当時の株式会社三越からの要望で、貸駐車場だった土地に3棟が連なる2階建ての和風建築物をつくり、これらを一括して株式会社三越に賃貸することが決まりました。細長い土地は株式会社浦辺設計により、路地沿いに蔵造りの店舗が並ぶ情緒ある一角に仕立てられ、複合商業施設『三越倉敷川館』がオープン。レストラン、みやげもの、科学玩具などを扱う『THE NATURE COMPANY』が並び、観光客や地元の人に親しまれました。三越撤退後は別テナントに賃貸し、『星野仙一記念館』が話題に。現在は『倉敷デニムストリート』などの店舗が多くの人で賑わっています。平成17年(2005年)、上岡修作氏が社長に就任。事業を建物の賃貸に絞り、訪れる人の目線で考えた情報発信等のサポートを行なっています。
(2024.10)
(2024.10)
所在地
倉敷市昭和1-3-35
フローレンス倉敷昭和1302
電話番号
086-434-3616
代表者
上岡修作(代表取締役)
創業
明治43年(1910年)
従業員数
1名