イ草製品

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今も息づく倉敷のイ草

かつての一大生産地であった倉敷のイ草。現在でも多くの製造業者がイ草に関する製品を生産しています。

かつての一大生産地

 岡山県南部はかつてイ草の一大生産地として知られ、全盛期の昭和45年頃では全国で生産されるイ草のほとんどが岡山県産でした。そして、その大半は倉敷で生産されていて、夏の収穫時期には出稼ぎ労働者がたくさん訪れていたと言われます。また、イ草を使った製造業も盛んで、同時にそれを扱う問屋も多く、倉敷から日本全国そして海外へとイ草製品が出荷されていました。
 
 重化学工業の発達や後継者問題、それに畳の需要低下などで生産量が大幅に減った現在でも、イ草製品は倉敷の特産品としてしっかり根付いています。市内ではそれぞれ特徴を持った数多くの製造業者がそれぞれの理念で伝統を受け継ぎ、今も製品作りに励んでいます。

今でも数多くの業者が

 船穂町にある「敷彩屋」の主な商品は寝ござやセンターラグマット。フローリングの洋間でも使えるように滑り止めの裏張りをするなど、時代のニーズに合わせて付加価値を持たせたオリジナル商品を企画製造しています。また、色づかいを含めてデザインは自社で行い、最近は洋風に合わせたものも積極的にラインナップ。これまでなかったカラフルな商品が目を引きます。現在は問屋への卸が8割で残りが直販ですが、今後は直販の割合を増やしていく予定で、ミニ畳などの新商品も開発中です。商品はホームページでも購入することができます。
 
 「倉敷いぐさ今吉商店」は、倉敷産のイ草にこだわった素材からの一貫生産が特徴。イ草の植え付けから収穫、加工、商品製造まで全てに携わります。商品はランチョンマットやコースターなど身近に使えて価格もリーズナブルな日用品も多く、倉敷のお土産品として観光客にも喜ばれています。ほかにもマウスパッドや枕、CDケースなどイ草の良さをいかしたユニークな商品展開も行っています。基本的に倉敷市内のみでの販売で、美観地区周辺の土産物店を中心に扱われています。
 
 厳選された素材と手間暇かけた制作工程で最高品質を目指しているのが、茶屋町の「有限会社沖宗」。全ての工程を自社工房で行う少量生産なので値段は高くなりますが、その分、品質には自信を持っています。商品は花筵(かえん=花ござ)が中心で、イ草本来の滑らかで優しい肌触りを突き詰めた商品づくりがこだわりのあるファンに受け入れられています。全国の百貨店で扱われているほか、本社にて直接購入することもできます。また、本社ではB反と呼ばれるアウトレット品が安く買えることもあります。

それぞれの取材先

・有限会社沖宗
倉敷市茶屋町早沖76
TEL:086-428-0162
ホームページ
http://www.hanagoza.co.jp
 
・倉敷いぐさ今吉商店
倉敷市西阿知町1016
TEL:086-465-4275
ホームページ
http://www.kurashiki-igusa.sakura.ne.jp/
 
・敷彩屋
倉敷市船穂町船穂3023-2
TEL:086-552-3705

ポイント

その他イ草製品の製造企業

江戸時代創業の老舗「沖宗」
https://www.kurashiki-tabi.jp/rm_shop/rm-shop24/

 

明治時代創業の老舗「今吉商店」
https://www.kurashiki-tabi.jp/rm_shop/rm-shop30/

 

「敷彩屋」