岩谷窯(いわやがま)

玉島エリア|工芸品

穴窯で焼く真面目な作品造り

陶器の製造・販売

玉島黒崎の地

 日本の渚百選にも選ばれている沙美海岸。玉島黒崎の地に、岩谷窯は昭和56年(1981年)、渡辺節夫氏によって築窯。岩谷窯の名の由来は、同地区名であり、氏が生誕した地でもあります。
 
 昭和45年(1970年)大学卒業後、窯業の専門技術を学び、そして、備前市にて備前焼の技術を習得。故郷に戻って最初の窯、半地下式穴窯「登龍窯」を築窯しました。

日常生活品としての器

 岩谷窯は酒器、花器、茶器などの高級な備前焼も扱いますが、節夫氏のモットーは「ほっとする」器の製作。その特徴は備前の山土を使用し、鉄分や粘りなどを吟味したオリジナルブレンドの土を使用するこだわりと、穴窯で丹精込めてじっくりと焼き上げる、真面目な作品つくりを心がけているそうです。

伝統と新風を巻き込む備中青瓷

 2代目の篤氏が平成19年(2007年)に新たな半地下式穴窯を築窯し、父の下で本格的な作陶を開始。新たなる作風を模索する中で、かねてから魅了されていた中国・南宋時代の青瓷を、備前の黒鉄土を使い、高梁の西江邸のベンガラと高梁川の川岸から切り出された柳の灰を配合した釉薬(ゆうやく)を使用した「備中青瓷(せいじ)」を完成させました。
 
 釉薬を一切使わない、肉厚で重厚感があり、赤みの強い味わいの備前焼は、「使い込むほどに味が出る」と言われ、派手さがなく飽きがこないのが特徴ですが、青瓷はとても薄い器に薄く塗った釉薬を、乾燥を繰り返しながら何層にも重ねて、丁寧に仕上げて行きます。その繊細で常に緊張感が漂うところに美しさと魅力があると語ります。
 
 備中青瓷の一番の特徴は、地元の材料を使用した出来映えで、備前の土を使うことによる縁の黒さ、まるで血管のようにひび状に染められた赤茶色は成羽産のベンガラによるものです。
今後の課題は自分の思う器を作ること。玉島黒崎の地から陶器の魅力を発信していこうと、奮闘しています。
(2014.02)

団体名

岩谷窯

所在地

〒713-8126 倉敷市玉島黒崎7318-2

電話番号

086-528-3107

代表者

渡辺節夫

ポイント

肉厚で使い込むほどに味が出る備前焼と、薄い器に何層も釉薬を重ねて焼き上げる繊細な備中青瓷。重厚さと優美さを併せ持つ陶器を作陶する窯元です。

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