⑧ 矢出町
江戸時代、最初に船着場が築造されたのがこの辺りで、情緒ある古い町並みが残っています。当時の大庄屋・柚木家(ゆのきけ)の旧宅「西爽亭(さいそうてい)」は無料で見学できるので、ぜひ立ち寄ってみてください(9:00~17:00/月・祝除く)。
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【西爽亭】
西爽亭は松山藩主に仕えた玉島の庄屋、柚木家の旧宅です。
江戸時代中期の建築といわれ、藩主の宿泊施設でもあった風格ある造りや構えには格別の趣がみられます。
幕末の慶応4年(1868年)、鳥羽伏見の戦いの際、幕府方の藩主の護衛をしていた熊田恰(くまた あたか)は藩侯からの帰還命令を受け玉島へ上陸しました。しかしこの時、松山藩は鎮撫使(明治維新政府が任命した臨時の征討長官)の征討を受けており、松山藩は恰の帰藩を認めませんでした。事情を知った恰は、行動を共にしている部下150余人の助命を嘆願し、西爽亭の次の間で自刃しました。
この史実は、熊田恰が自らの命と引き替えに多数の部下の命を救い、その結果,幕末の戦禍から玉島が救われた話として、現在も語り継がれています。
●開館時間:9時~17時
●休館日:月曜日、祝祭日、年末年始(12月29日~1月3日)
●料金:見学無料