知れば知るほど魅力発見 歴史スポットへ

歴女が案内! イラスト:歴女

古い歴史を持つ倉敷の町には、由緒ある施設や寺院が今も多く残っています。知れば知るほど魅力あふれる、倉敷の歴史的スポットを歴女がご紹介。

高梁川東西用水取配水施設(たかはしがわとうざいようすいしゅはいすいしせつ)

近代化遺産として県内初の国の重要文化財

What’近代化遺産

幕末から第二次世界大戦期までの日本の近代化を支えた建造物のこと。製鉄所や造船所の工場設備をはじめ、駅舎や橋の交通、ダムや河川施設の土木など、多岐にわたります。

イラスト:歴女

国の重要文化財に指定された、現役の農業用水施設

緑豊かな酒津公園(さかづこうえん)の一角に広がる高梁川東西用水取配水施設は、岡山の三大河川のひとつである高梁川(たかはしがわ)の下流に位置する近代農業用水施設です。治水を目的に高梁川改修工事の一環として大正時代に建設されたもので、「酒津取水樋門(さかづしゅすいひもん)」「南配水樋門」「北配水樋門」「事務所」の3基1棟からなる施設です。樋門を開閉することで水を調整し、児島地区・真備地区を除く倉敷市・早島町の農地およそ3000haに配水。90年以上たった今も現役で稼働しています。

大正期に全国的に導入が進められた鉄筋コンクリート造樋門の現存例として大変貴重なことから、2009(平成21)年には「近代化産業遺産群」に指定。さらに2016(平成28)年には国の重要文化財にも指定されました。

  1. 写真:高梁川東西用水取配水施設
  2. 写真:疎水百選の石碑
  3. 写真:北配水樋門
  1. 01.倉敷の生活用水や農業用水をカバーする大動脈
  2. 02.高梁川東西用水は疎水百選にも選ばれている
  3. 03.自然豊かな場所に設けられた「北配水樋門」
イラスト:歴女「歴史を感じますわ!」

樋門の魅力にクローズアップ

とくに注目したいのが、その大きさと美しさ。3基ある樋門はいずれも鉄筋コンクリート造です。1924(大正13)年に竣工した「酒津取水樋門」は表面全体に花崗岩の切石を精緻に積みあげた荘重な佇まいが印象的です。「南配水樋門」は、幅48mのアーチ状のゲートが15連も続く大規模な構造で、国内最大を誇ります。そこから500mほど北に行くと「北配水樋門」が。花崗岩の切石をアーチ状に積み上げた6連のゲートが存在感を放っています。

樋門の周辺は整備され、配水池にはアヒルが泳ぐ姿も。水と木々に囲まれた場所を歩きながら、近代遺産の建築物を眺めてみませんか。

  1. 写真:南配水樋門
  2. 写真:配水池
  3. 写真:事務所
  1. 01.「南配水樋門」の見事な石組み
  2. 02.整備された配水池。市民の憩いの場として親しまれている
  3. 03.今も現役の事務所
歴女memo

1926(大正15)年に竣工された「事務所」は木造2階建て、左右対称の擬洋風の造り。正面中央には切妻の飾破風を設けて、左右に上下窓をレイアウト。レトロかわいい雰囲気がステキです。

かわいいアヒルに会えるかも!? イラスト:歴女

この施設を見学するには?

高梁川東西用水取配水施設は、立ち入り禁止区域にある「酒津取水樋門」を除き、自由に見学(外観のみ)することができます。見学の際は、酒津公園北側駐車場を利用しましょう。

酒津公園 住所 倉敷市酒津1556
TEL 086-434-2251(酒津公園管理事務所)
動画で詳しく見る

高梁川東西用水取配水施設についての紹介動画です。各施設のわかりやすい地図もあります。

見学後の立ち寄りスポット

写真:水辺のカフェ「三宅商店 酒津」の外観

水辺に建つ古民家カフェでひと休み

三宅商店 酒津 水辺のカフェ

「北配水樋門」の近く、八ヶ郷用水に面して建つ水辺のカフェ。古民家を改装した店内は、自然を満喫できる開放的な雰囲気。カレーやピタパン、手作りスウィーツとともに、水辺の風景を味わって。

住所 倉敷市酒津2829 TEL 086-435-0046
営業時間 9:00~17:30(土・日・祝日は7:00~)
12~2月は9:00~17:00(土・日・祝日は8:00~17:30)
※季節によって変動あり
定休日 なし
HP 三宅商店
写真:酒津公園 涼しげな噴水は子どもたちに大人気!

広い公園は市民の憩いの場

酒津公園

「高梁川東西用水取配水施設」に隣接して建つ総合公園。「水と桜」をテーマに整備された園内には、約500本の桜を植樹。四季折々の景観に彩られる公園は、市民の憩いの場になっています。

住所 倉敷市酒津1556
TEL 086-434-2251(酒津公園管理事務所)
営業時間 見学自由
詳しく見る
写真:酒津焼窯元の外観

現存する倉敷最古の焼物

酒津焼窯元

1869(明治2)年創業、現存する倉敷最古の焼物。酒津の土に厚めに釉薬をかけることで生まれる深みのある色と、やや肉厚のフォルムが特徴。工房兼ショップでは販売はもちろん、陶芸体験もできます。

住所 倉敷市酒津2827 TEL 086-422-1962
営業時間 10:00~17:00 定休日 不定
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