第74回 植物園を楽しむ会 白妙の花々を楽しむ
毎月開催される第74回 重井植物園の楽しむ会が、
「白妙の花々を楽しむ」と題して開かれたので、参加してきました。
温室エリアに咲いていた白妙の花たち。
バイカウツギ マルバウツギ ともに白い花がもぶれるように咲いていてきれいでした。
他にも野茨も白い花として、説明してくださいました。
ミヤコ茨、ヤマ茨と茨にもいろいろあるとのことでした。
湿地エリアに入ってすぐ目についたのが、スイカズラでした。白から黄色に変わる花は、いつもシロキイロに
咲くものだと思わされて、白妙の花の仲間だとは思ってもみなかったのでした。
右の花は、白くはありませんが、幹を割ると白いのだそうでシラキという名、
白妙の仲間にしようと笑わせられました。
左はエゴの木の花。八つの花びらの小さな花が可愛く下向きに咲いていました。
右の花は、まだこれからですが、白い花を上向きに咲かせ、
鳥たちにアピールするヤマボウシの花です。
そして最後にウツギ=ウノハナ。花はあまり開かないで、やはり下向きにたくさんの花をつけます。
一つの花は、エゴの木の花よりさらに小さく可愛い五弁の花でした。
枝は枯れると中が空洞になるのだそうです。
兎→ウサギは子供をたくさん産んで、増え方がすごいので、
卯の花→繁る木
たくさんの花をつけ、木もすぐに大きくなるの木なので、 ウツギ→卯の花といわれるようになったとか!!
春すぎて夏来にけらし白妙の
衣ほすてふ天の香具山
持統天皇
の歌の白妙の衣は、ウツギ(卯の花)の純白の花が咲いた様子を例えたものという説がある。(チラシより)
その説を聞いて目からうろこのような衝撃を受けたものです。
白妙は衣にかかる枕詞との知識もおぼろげな筆者には、天の香具山のふもとで、真っ白な衣が
干されているとしか情景が浮かんでこなかったのですが、
現実に枝枝を覆うようにぎっしりと咲いている卯の花を見ると、遠望すれば、それらは純白の
布に見えたのではなかろうかと、遠い古の時代の景色を思い描いて内心拍手したのでした。
重井薬用植物園で、小倉百人一首の一首を紐解くようになろうとは
と思いつつ念のため、図書館に足を運んだのでした。
他にも園に咲く花をたくさん紹介してくださいました。
アサザ オガタマ ノブドウ
そしてトキ草。たくさん咲いていました。 珍しいフナバラ草
マイズルテンナンショウ 吉備のミノボロスゲ そしてこの日の園長先生の手拭いの柄は
アヤメでした♪
他にもモウセンゴケや、エゴの木の花の詳しい説明。水アオイの小さい時の葉の形。
トキ草の花が意外と白いことや、朱鷺の羽の色など、いろいろ詳しく説明してくださいました。
いつものことですが、博学の園長先生のお話は、実に面白く、勉強になります。
どうぞ皆さん、重井植物園にいらして下さい。
来月 平成30年6月23日(土)「花々のいにしえを楽しむ」
10:00~12:00
です。お待ちしています。