宝嶋寺~秘仏本尊御開帳~宝物展2017
寂厳和上ゆかりの地をたずねて 倉敷市連島にある宝嶋寺の「秘仏本尊御開帳宝物展」に伺いました。 宝物展会期:平成29年3月31日(金)~4月1日(土)(終了しました)
寂厳和上ゆかりの地をたずねて
倉敷市連島にある宝嶋寺の「秘仏本尊御開帳宝物展」に伺いました。
宝物展会期:平成29年3月31日(金)~4月1日(土)(終了しました)
33年ぶりの御開帳です
矢上山宝嶋寺(十一面観音)は瀬戸内三十三所観音霊場の3番札所で
虫封・安産・金銀融通の霊場です。
平安初期、理源大使が開祖
江戸期に活躍の三書僧の一人、
「桑門三筆」良寛(りょうかん)、慈雲(じうん)とともに僧の
三筆に数えられた寂厳和上が住持(1702~71年)
寂厳は足守藩士の家に生まれ、11歳で出家。
円福寺(倉敷市沖)の住職から京都に遊学し「悉雲(しったん=サンスクリット語)学」の研究に打ち込みました。
「松石よ稿」は10代から最晩年まで人生の哀歓をうたい、
推敲(すいこう)を続けたライフワーク。(資料より)
出版に向けて着手しています。5月上旬の刊行を目指しています。
寂厳顕彰会の年間行事
文化財めぐり
時期:11月中旬 寂厳和上にゆかりの寺院及びその近郊の日帰りバスツアー
吉備津・足守近水園(顕彰碑)などを巡ります。
(詳しくは宝嶋寺 寂厳顕彰会へご連絡ください)
この日はお天気もよく
駐車場では桜の花がお出迎え、3~5分咲きの桜開花で
待ち侘びた桜の花を愛でる嬉しさ
秘仏とともに
お寺の宝物を拝見できるとあって浮き足立ちです。
修復工事を終え、落慶式を終えた仁王門(倉敷市重要文化財)から拝見、
鮮やかな丹塗りが目を惹きます。
その中を覗くと仁王さまの険しい顔つきにおののきます。
そしてその鬼の形相に隠された歴史や背景にカメラを向けます。
宝物展はセキュリティーの関係で写真撮影は禁止でしたが
素晴らしい数々の書や掛け軸、経典、中国装飾の飾棚、玉手箱、釣鐘などあり
釣鐘は一時、行方知らずになりましたが広島の方で見つかり
手元に戻ったといういわれがあります。
そんなお話をしながらお茶席でお茶を頂き、お庭を眺めながらもうすぐ咲くツツジや
今、目の前で芽吹いているワラビの姿に移りゆく春の季節を感じながら
ゆっくりとした時を過ごしました。
次に本堂に向かい、念願の「十一面観世音菩薩像」にご対面。
本堂入口でお香を頂き、清め、奥に進みます。
真っ黒な暗闇の中、見上げると木像の観音さまのお顔を拝見することができました。
33年ぶりとなる2日間のみの御開帳、
少しの時間、観音さまの前に佇み、無上の空間、
どこか懐かしい人を思い出し
神秘的なときが流れました。
本堂出口近くから現世の声が聞こえてきます。お札を頂き、お賽銭をお供えして
法螺貝を吹く石鎚山の先達さんのお話を伺いました。
5月3日にはお釈迦様の誕生祭で甘茶の接待もあり、
山上堂では大護摩供養があります。お越しくださいとのことです。
社務所ではお守りやご朱印が置かれ、
ご朱印帳持参の場合、住職から直筆で記帳して頂けます。
倉敷にお越しの際には是非、お立ち寄りください。
お待ちしております。