倉敷の伝統木彫工芸漆器 鷲羽彫り
人の心 使う心を大切に・・・手作りのあたたかさを伝える工芸品
明治以降、倉敷地方には多くの文人、墨客が現われ、茶を楽しみ、書画をたしなみ、彫りに興じました。これらが、趣好者の"美芸”として今日に続いており、鷲羽彫は、この風土にはぐくまれ、白壁の街・倉敷にふさわしい漆器工芸品として発展。"倉敷特産物”として多くの観光客、市民に親しまれてきました。
ところで、鷲羽彫の由来は、瀬戸内海に位置する景勝の峰・鷲羽山にあやかり、昭和41年に命名したそうで、大空に舞う鷲のごとく風格のある作品――という願いが込められています。(鷲羽漆芸工房より-倉敷市林-)
11月の倉敷公民館祭が終わって、ほっとしているグループ会員の人たちと、倉敷公民館で和やかな雰囲気の中、木彫会で指導をされている西原東心先生を取材させて頂きました。
東心先生の鷲羽彫りの図案を下地の木に描きながら、会員さんにご指導をしておられます。
倉敷公民館
綱島館長と寺山主任です。
公民館の温かい眼差しでグループ活動を見守ってくれています。
冒頭の作品を彫られた岩藤さん
後日、はぁもにぃ倉敷(倉敷市羽島)へお邪魔して取材をさせて頂きました。
会員さんは、12~13年前から受講されています。
手品のように丸刀を使いこなす東心先生。
あっという間に葉っぱの彫りが出来上がりました。
会員さんの作品です。葉っぱの上にいる昆虫が生きているように彫りあがっています。スゴイ!!
彫る時に、花弁や葉っぱの線を描いたとおりに彫るのが、熟練の技だそうです。
オコゼの表情に思わず、「カワイイ」と、見入ってしまいました。
会員の皆さんの作品を気軽に取材をさせて頂きました。
鷲羽漆芸工房にもお邪魔しましたが、かぶれてはいけないというご配慮をして頂き、作業をされている写真はありません。漆を塗って、拭き取るという作業を18~20工程で仕上げていきます。一番困るのは6月頃の季節で、意外にも、すぐ乾燥してしまうことです。
受講生の皆さんもご自分の作品がどんな風に仕上がるのか、3ヶ月~6ヶ月かかる漆塗りの出来上がりを楽しみにされていました。
私は、不器用なので、木彫りの作品に、とても感動をしました。
作品の一つ一つが、同じ図柄であっても、彫る人の想いが伝わり、温かいひとときを過ごすことができました。
倉敷公民館
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