今回は、倉敷市下津井の人口三人の松島へ行ってきました。

下津井港から渡船に乗って松島までわずか十分位で着きました。
島で総代の方と待ち合せて、純友神社まで案内していただきました。
純友神社

純友神社は藤原純友が祭られている神社です。藤原純友は平安時代の人物で、瀬戸内で朝廷に対し反乱起こしたことで知られています。純友の起こした乱は同時期に東国で起こった平将門の乱と合わせて承平・天慶の乱(じょうへい・てんぎょうのらん)と呼ばれています。
現在の純友神社は一部瓦が落ちていたり、土塀がくずれていました。総代さんの話では、神社の維持管理をしていくのがわずか三人ではとても大変だそうです。地方では昔と違い若者がいなくなり小さいお宮などは廃れているという話をよく聞きます。
センダイロク

拝殿の中にはけやきで作ったとされるセンダイロクがひっそりと片隅に置かれていて、かつての松島の人々の活気がうかがえました。田舎でも若者が生活できる時代が来てほしいです。
大丸城跡

社殿の近くに大丸といわれていた平らになっている高台があり、この辺りに大丸城があったのではないかと話されていました。現在は竹が茂っています。平将門の乱や藤原純友の乱の発生が武士が起こる原因になったと考えられます。藤原純友は謀反人とされていますが実際は、弱者である人々の苦境をみかねて、あえてああいった行動に出た可能性があるのではないかと思います。千年を超えた現在、松島にいる人々に守られている姿をみてそう感じました。現地に足を運んでみて、かつての海賊王の居城、大丸城を少し想い描けたような気がします。