倉敷八十八ヶ所霊場 59番国分寺落成式
みなさんは倉敷八十八ヶ所霊場というものをご存知でしょうか?
八十八ヶ所霊場というと四国八十八ヶ所ですね。
しかし、全国各地にも八十八ヶ所と呼ばれるものがあります。
倉敷市内にも児島などがありますが、今回は倉敷八十八ヶ所霊場を紹介したいと思います。
倉敷八十八ヶ所霊場
倉敷八十八ヶ所霊場は四国八十八ヶ所参りへ行くことのできない人たちのために江戸末期から明治にかけて整備されたといわれています。
近代の都市開発や道路整備で移動や撤去でばらばらになってしまっていた霊場を再び活性化するために、十数年前に観龍寺の住職の方が中心となり活動を始めました。
2年ほど前までに6つあった欠番を再建しており、現在では奥の院や番号が同じものを含めてなんと99ヶ所のお堂があります。
このような活動の中、9月2日にお堂の改修を行っていた第59番国分寺の落成式が行われました。
第59番国分寺
こちらの国分寺は約150年ほど前、女性の方たちによって作られました。
その為かお堂の前には井戸があり、文字通り井戸端会議が開かれていたのだろうかと想像をかきたてられます。
落成式は地元船倉の方や倉敷八十八霊場会の方などが出席し、住職の方があげるお経に声をそろえていました。
すぐ近くにもお堂が
倉敷八十八ヶ所は霊場同士が近く、今回訪れた59番国分寺と同じ広場に61番、すぐ近く、見える場所に47番、62番とあり、一日で全て回ることができるそうです。
巡礼は毎年3月と11月にあり、次回の巡礼は11月7日に行われます。
元々は四国へ行くことができない人の為に作られたといわれる倉敷八十八ヶ所霊場。
巡礼だけでなく、少し気楽に構えて健康のためや自然を楽しむために遍路してみるのもいいかもしれません。