倉敷の総鎮守 阿智神社の「阿知の藤」 in 2021
倉敷の総鎮守 阿智神社(倉敷市本町)にある
岡山県の天然記念物「阿知の藤」が
咲き始めたと聞き、朝早く行って来ました。
阿智神社の境内には
祭事のとき神が降臨するといわれる
磐座(いわくら)があります。
阿智神社では、この巨大な石組を
磐境(いわさか)と呼ぶようです。
本殿西側には「鶴石」「亀石」と
名付けられている石組があります。
お立ち寄りの際には、ぜひご覧ください。
「阿知の藤」に会うために
鶴形山公園の駐車場から北側へ回っていきました。
ここにも美しい藤棚がありますが
「阿知の藤」ではありません。
また、可愛らしい3人の子どもの像がありました。
これは、倉敷市が昭和52年に
新市発足10周年を記念して市内4地区に設置した
記念碑の一つでした。
「大地に緑を 未来に夢を」と刻まれています。
これが上からみた「阿知の藤」の藤棚です。
阿智神社本殿の北側の鶴形山公園に自生する
「阿知の藤」はアケボノフジという品種で、
推定樹齢300年~500年。
アケボノフジとしては全国一の巨樹とされています。
20m四方に広がる巨大な藤棚の間から、
可愛らしい藤の花が咲き始めていました。
毎年4月下旬から5月上旬にかけて
美しい姿を見せる「阿知の藤」は、
2001年頃に枯れかかった時期があり
地元有志が世話をして樹勢を保ってきました。
ところが、再び衰えが見られたため、
2017年度から3年計画で再生することになりました。
再生にあたり地元住民でつくる
「あちのふじ応援団」をはじめ、地元経済界、
岡山県や倉敷市など官民一体となって取り組みました。
その結果「阿知の藤」は、元気を取り戻したのです。
「阿知の藤」の樹勢を回復させるためには
樹木医の塚本こなみさん(静岡県)が監修。
2018年1月から腐った枝やつるを除去、
約6~8mあった藤棚の高さを
管理や観賞しやすいように
約3mに改修する大手術が行われたのです。
2020年春には、以前のような美しい姿を見せましたが、
コロナ禍のため恒例の藤見の会が中止されました。
今年は、5月1~3日まで藤見の会が開かれる予定です。
どうぞ皆さん、この美しくも可愛い「阿知の藤」を愛でに、
マスクをつけ・三密を避けながら、
阿智神社にお越しください。