2021年 真備雛めぐり
2021年2月23日倉敷雛めぐり最終として、久しぶりの真備町岡田
横溝正史疎開宅に行って来ました。
コロナ禍の中、自粛ムードにどっぷりつかって、真備にはなかなか来れずにいました。
真備の方々はお元気で、きれいな花を並べ、たくさんの吊り桃を廊下に並べ、
雛めぐりを歓待してくださいました。
玄関にはたくさんのマスクと消毒液が置いてありました。土間では、紙のお雛さまを
作るコーナーがあり、若い方が一生懸命習っていました。
金田一耕助の影絵のある前では、手作りの金田一雛が、たくさん並べられていました。
お箏の音が美しく流れる豪華な雛段の前では、箏が鎮座していました。
竹の名所、真備らしく竹で作られた雛段(?)には、たくさんのお雛がかぐや姫の
ように飾られているのも趣がありました。両側には千羽鶴のような小さい
小さいサルボボが吊るしてありました。聞けば千体吊るしてあるそうです。
無病息災の願いを込めて、コロナ終息の願いを込めて、作られたとか。
感動感動のサルボボではありました。
土間の本棚には、横溝正史の本が整然と並べられていました。
上品な、優しそうな顔の横溝正史先生の像が。
穏やかな自然に恵まれた
のどかな真備はまた、サイクリングで訪れる人々も多く、
その方々のために簡易駐輪場も作られていました。
帰りにほんとに久しぶりにうどん屋さるやさんに寄ってきました。
トレードマークのサルのぬいぐるみにも大きなマスクがしてあり
微笑みましたが、コロナ禍の切なさも感じずにはおれませんでした。
テーブルの上のアクリル板には、感謝の言葉とアマビエの絵が描いてあり
お店の方の心づかいを感じたのでした。
外のテーブルでは、ことあるごとにボランティア活動をされていた
喫茶ゴリラさんたちが、憩っておられました。
災害はないにこしたことはありませんが、こういう方たちが、骨身を惜しまず、
災害地に駆けつけてくださる。頼もしいことです。
穏やかな日常が早く取り戻せるように、心の中で祈りながら
真備を後にしたのでした。