おかやまの植物 ツメレンゲ
令和元年11月4日 倉敷市では絶滅が危惧されている、ツメレンゲの
観察会にしげい病院屋上にいってきました。
ツメレンゲは日当たりがよく乾燥した屋根の上などを好むということで、
屋上に瓦屋根を病院の理事長が、私費で配置してくださったそうです。
ツメレンゲの台は、仏様の台座に似ていることから付けられたそうです。
塔状に伸びた花茎に多数の白い花が咲いています。
左のは少し離れた花壇に咲いたもので、枝が折れてそのまま
咲いたものだろうということです。
ベンケイソウ科イワレンゲ属と言われれば、さもありなんと
思わされるもので、突然変異ではないということでした。
2・3年前は、草に負けて枯れてしまうのではと危惧しましたが、
草を抜き土を入れ変えて整備したとのことで、整然と並び咲いていました。
先生やボランティアの方々のおかげと皆さん熱心に観察していました。
ツメレンゲの名前の由来を説明してくださる、片岡園長先生。
右の写真のツメレンゲは、岡山城の石垣に咲いていたものだそうです。
倉敷では少なくなっているツメレンゲも県北の岩などには、張り付くように
咲いているそうで、岡山県では絶滅危惧種にはなっていないそうです。
右の写真の蝶は、クロツバメシジミといい、ツメレンゲを食草としている
ので、数が少なくなっているそうです。
ツメレンゲ観察後は、1階の昆虫館に案内されました。
写真の「クロツバメシジミ」の標本を見せていただきました。
整然と並べられた標本にみな感嘆していました。
また、昆虫館横にあるビオトープにも案内され、昆虫館職員の小橋さんに
親切に分かり易く説明してもらいました。
生きたヤゴと死んだのを見せてもらい、小さな子どもさんは、興奮気味でした。
片岡園長と小橋さん。 この時の園長先生の日本手ぬぐいの模様は、
くまもんでした。聞けば、ツメレンゲの柄がないので、爪にかけて猛獣の
つめにしたのだそうです。熊は猛獣だけど、くまもんは、可愛すぎたかなと
笑って、背の低い私のカメラにかがんで見せてくださいました。
ありがとうございました。
手ぬぐいの柄を皆さん楽しみにしていらっしゃいます。
その分園長先生のこだわりも深むとか!!
その月々に会う柄を見つけられたら、ぜひ知らせてあげてください。
(次はドングリか、もみじ。大きな柄が、真ん中に来るようこだわっているそうです)
皆さんと別れた後、倉敷美観地区に今もあるツメレンゲを撮りに行きました。
今では観光名所となっているところですが、
屋根に目を向ける人はいないようでした。
ツメレンゲの保護植栽区画は.しげい病院が開いている日・時間帯であれば、
自由に見る事ができるそうです。ぜひ美観地区にも近いしげい病院屋上に
いらしてください。お待ちしています。