6月22日(土)から24日(月)の3日間、倉敷市の藤戸寺で、第36回「沙羅の花を観る会」が行われ、今年も多くの人が訪れました。

藤戸寺
源平合戦ゆかりの「藤戸寺」では、平家物語の冒頭でうたわれる「沙羅双樹(ナツツバキ)」が花をつける6月に、毎年この会が開かれ、特別に客殿に入って花を鑑賞することができます。
本来の沙羅双樹は、熱帯でしか育たないため、日本では、ナツツバキが沙羅双樹または沙羅の木として植えられており、客殿の正面の庭には、この木が約20本植えられ、ツバキに似た純白の花が、清らかに咲いていました。



倉敷ガラス 小谷氏の器
花は一日花で、朝咲いた花が、夕方には花びらを散らすことなく、花の形そのままで木の下に儚く落ちてしまいます。

また、貴重な品々が展示され、郷土歴史家による講話も行われていました。

「源平藤戸合戦 盛綱先陣大絵図」と「木像 佐々木盛綱」

「平家物語冒頭」の額

改元にちなんだ「花」の掛け軸
藤戸寺からの帰りに、盛綱橋を渡って、源平古跡・経ヶ島に立ち寄り、周辺を散策しました。

他にも、藤戸寺周辺には史跡がいくつも残されていますので、史跡めぐりをしてみてはいかがでしょうか。お待ちしております。
◎藤戸寺
倉敷市藤戸町藤戸57
TEL 086―428‐1129
《アクセス》
倉敷駅より、下電バス・天城線「天城中学高校南入口(藤戸寺下)」で下車すぐ。