植物園を楽しむ会81「木枯らしに咲く花々を楽しむ」
平成30年12月2日(日)10:00~12:00
重井薬用植物園で恒例の植物園を楽しむ会が開催されました。
木枯らしとはほど遠い上天気の暖かい一日でした。
10時ちょうど、片岡園長先生の挨拶とすぐに説明が始まりました。
ノジギク、海岸に咲く菊だそうで、これは高知県から貰ってこられたとか。
四国には足摺ノジギクという菊が、海岸べりに咲いているそうです。
霜が降らなかったら、長く咲く花だそうです。

次に水の張ったヒツジ草のところに
案内されました。小さな浮袋(?)をつけた
種がたくさん浮いています。
ビニール袋の様なものには、
ヒツジ草の実が入れてあるのだそうです。
一つの実から、どれだけの種ができるのか、
実験中だそうです。


池のそばにはたくさんのタンポポが
咲いていました。
暖冬のせいかと思ったら、
そうではなく外来種のタンポポだそうです。
日本には、冬にも咲けるタンポポはなく、
日本と混ざった外来種を、
見ることに慣らされている
ということでした。
外来種のタンポポの茎は短く、
綿毛になったとき種を遠く飛ばすために、
茎を長くするのだそうです。
温室エリアで説明を聞く人々。 キカラスウリの実。 美男かずらの実。
温室エリアから湿地エリアへ。 すっかり枯野となって 今日の園長先生のタオルの柄
いました。 は、ツバキか山茶花かという艶
な柄でした。
ハンノキ。おなじ木に雄花と雌花があると。 冬の花ワラビ。食べられないこと
この花が春になって花粉症のもとになるそうです。 ないけれど、 たくさん咲かない
し、美味しくはないそうです。
ハゼノキ(漆の仲間) ノグルミ マッボックリ 共に風で花粉をとばす。
この松は、今年の台風で倒れていて、隣の木に寄りかかっているのです。
やがて切られる運命にあるそうです。
逝くときを失したカマキリが、大きな葉の上で ガス臭い匂いを出すというハマヒサ
憩って(?)いました。 カキの雄の枝にもお腹の大きなカマ
キリがぶら下がっていました。
最後に黄色い実が、栴檀の実に劣らない美しさの 実から出た種も赤く、
トベラの実を教えてくださいました。 美しく青空に映えていました。
何度来ても何度見ても、自然の美しさ、不思議さには感動させられ、先生の説明で、
目からうろこと、勉強させてもらえます。どうぞ皆さんも重井薬用植物園にいらっして
ください。
次は、平成31年1月14日(月)です。