倉敷屛風祭 in 2018
今年も倉敷屏風祭は、滞りなく開催されました。
まずは協賛展示の倉敷市立美術館へ。
主に帝展で活躍した京都の日本画家、倉敷市立美術館のコレクションの核となる
日本画家・池田遙邨と同じ時代に同じ場所で切磋琢磨した仲間という(パンフレットより)
高橋史光の”桜狩”を鑑賞に行きました。
壁面いっぱいの大きなガラス張りの陳列台に、大切そうに収められていたそれは、
遙邨とは全然違った作風で、等身大の見事な美人画でした。
ガラスに蛍光灯が写って、全然うまく撮れませんが、すごい美人画で、
いままでの市立美術館にはない新鮮さで目を引きました。
3階ロビー展示で、平成30年10月20日(土)~ 12月27日(木)
まで展示とあります。
ぜひ皆さんこの華やかな「桜狩」鑑賞にいらしてください。
これは池田遙邨の絵巻物「東海道画日記」で一枚の長い絵巻をいち部分切って撮ったものです。
その時代の様子も飾らずに描いてある、興味深い絵巻でした。
他にさらに細い絵巻に緻密に描かれた貫名海屋、平尾竹霞、田能村直入作の、3本の絵巻もあります。
これは中央図書館に展示されていた、川田甕江の書の屏風です。
くらしき物語館の玄関では、和服姿も美しい女性が、
屛風の案内のチラシを配っていました。
この屏風も本年初公開で、【文化プログラム「京あそび」ー伝匠美®屛風祭り展in倉敷ー】が開催されました。
DNPは、「DNP高精細デジタル複製 伝匠美®」の技術を活用して、さまざまな文化財の
高精細な複製を製作しているそうです。(パンフレットより)
東京国立博物館 国宝『洛中洛外図屏風 舟木本』(岩佐又兵衛筆)の「伝匠美®」
豊国神社 重要文化財『豊国祭礼図屏風』 (狩野内膳筆)の「伝匠美®」
林原美術館 重要文化財 『洛中洛外図屏風 池田本』の「伝匠美®」
3点が展示されていたようですが、写すのが下手で、
この良さを写真で表すことが出来ませんでした。
複製とはいえ、日ごろ目にすることが出来ないもの、皆さん熱心に
鑑賞していました。
語らい座大原本邸 児島虎次郎 作 「虎丘剣池」 料理旅館鶴形では2階まで上げていただきました。
金箔だけの大きな屛風が、心に留まりました。幾多のお祝いの席に利用されるのでしょうか。
はしまや呉服店に飾られた「緋鯉図屏風」森山知己倉敷芸術科学大学教授
古よりの情緒あふれる町家にかざられた、新しい感覚の鯉の乱舞に目を見張りました。
阿智神社の舞台に飾られていた、屛風3点。
いずれも倉敷を象徴する素晴らしい屛風だと思いました。
倉敷屏風プロジェクト
として倉敷芸術科学大学芸術学部の学生さんたちが、表具師さんとともに
作られたそうです。
今回は新しい屛風を巡って歩きました。足が棒のようになってたどり着いた今橋付近。
着物姿の若いご夫婦の幸せそうな姿に思わず声をかけさせていただきました。
聞けば津山市から来たとのこと。美観地区を子供さんともども楽しんでいらっしゃいました。
右は、子供素隠居さん。妙齢の着物の方たちと記念撮影です。
倉敷屏風祭、大勢のお客さんで賑わっていました♪♪♪