倉敷じまん い草を織る
倉敷の特産品のひとつに、い草製品があります。
岡山県南部は、かつてい草の一大産地として知られており、倉敷市の茶屋町、西阿知、隣接する早島町などで盛んに栽培・製造されていました。現在は、県内のい草栽培はごく一部の地域に限られており、そのほとんどを熊本産でまかなっていますが、魅力的な製品が今もたくさん倉敷で作られています。
美観地区は本町通りにある十露さんのギャラリーで、い草を使った製品の展示即売会が開催されています。
入り口を一歩入ると、い草を編んで作られた草履や雪駄が並んでいました。
中に入ると、壁には涼しげなござが掛けられており、い草の爽やかな香りが鼻をかすめます。い草の香りにはリラックス効果もあるそうです。
外国産のものよりも端の処理が丁寧で丈夫な国産のござは、値は張りますが、簡単な手入れだけで長く使い続けることができるそうです。
中でも珍しくて目を引いたのが、寝ござシーツです。
暑い夏、シーツの上に重ねるだけで熱がこもらず、快適に眠れるそうです。
「ござ」と聞くと、純日本家屋や和室イメージが強いかもしれませんが、そのデザインは洗練されていて、現代の洋風の部屋にも馴染むものが多くあります。敷物以外にも、ランチョンマットやコースターなど、気軽に生活に取り入れることができるものもたくさんあります。
十露さんでの展示イベントは9月中ごろまでの開催予定です。
倉敷にお越しの際は、ぜひお気に入りのい草製品を見つけてみてください。
厳しい暑さも幾分和らぎ、朝夕はだいぶ過ごしやすくなってきました。
ほんのりと照明の灯る夜の美観地区も風情があり、静かな川べりの散歩もお勧めのひとつです。
皆様のお越しをお待ちしております。