倉敷市にある玉島市民交流センターで、8月15日から19日の間、船大工、加瀬野工氏による木造の模型船が展示されました。
加瀬野造船所 (昭和34年)
素晴らしい作品に、食い入るように見てしまいます。作品の精巧さに迫力を感じました。

機帆船 天神丸 側面

機帆船 天神丸 船尾
実際の天神丸は全長25㍍ 総トン数175㌧で、1994(平成6)年に引退するまで、山口県宇部港を拠点に瀬戸内海の海運に活躍したそうです。
加瀬野氏は模型製作にあたっては、正確に10分の1サイズで製作され、船室内部や装備品などの細部に至るまで忠実な復元に努められ、製作には約4年近くを費やしたと説明がありました。
玉島は昔、備中松山藩の藩港として栄えました。その歴史は、北前船のストーリーとなって今年の5月に日本遺産に認定されています。船大工であった、加瀬野工氏の製作されたいくつも模型船を見ながら、かつての玉島から現在の玉島。往時の風景を垣間見た気がしました。