第35回 沙羅の花を観る会 2018
去る6月23日(土)、24日(日)に藤戸寺にて「沙羅の花を観る会」が行われました。
この2日間だけは普段は入ることができない客殿が一般公開され、庭の沙羅の樹を観することができます。
関係者の方のお話によると、今年は例年よりも花がたくさん咲いているそうで、この日も樹の下には白い花が儚く散っていました。
平家物語の沙羅双樹(またはサラ)はインド原産フタバガキ科の常緑樹のことで、
釈迦入滅の際の聖木として知られているが、熱帯樹のため日本の風土では育たない。
わが国では、ツバキ科落葉樹のナツツバキを沙羅双樹と称し、平家物語では、世の無常を象徴する花として登場している。
藤戸寺「平家物語の沙羅双樹」より引用
藤戸寺は源平合戦供養の寺としても知られており、2日間の間、客殿には源平藤戸合戦絵図の他、ウガリット文字で書かれた平家物語の一部や佐々木盛綱の木像などが展示され、郷土史家の方の講話も行われていました。
藤戸寺のすぐそばに、藤戸饅頭の本店があります。
源平合戦戦死者供養が藤戸寺で行われた際に供えられたまんじゅうが起源と言われています。
藤戸饅頭本店のすぐそばには盛綱橋
藤戸寺周辺には源平合戦に関する史跡がいくつも残されています。
美観地区観光のついでに、史跡めぐりはいかがでしょうか。
アクセス 倉敷駅より約20分 天城線 天城中学高校南入口(藤戸寺下)下車すぐ