「倉敷屏風祭」
10月14日(土)、15日(日)倉敷市本町、東町地区、美観地区界隈にて倉敷屏風祭が開催されました。
目玉の1つでもある旧大原家住宅で公開された
版画家棟方志功の大作肉筆画「御檜図(おんひのきず)」
お祭りの時にしか公開されていないお宅の屏風を見させて頂いたり、普段はあまり立ち寄ることのない場所を覗かせて頂きました。各家々では、「こんにちは。どうぞお入り下さい。」と声をかけてくれ、「どこから来たの?」とか「この屏風は江戸時代後期のものなのよ。」と丁寧に説明して下さいました。
有隣庵の隣りにある美観堂さんの2階から本町通りの景色
通常は上がれない2階の和室から写真を撮らせて頂きました。
通りでは倉敷商工会議所の方々が郷土料理である「ばら寿司」を販売され、また、いけばな展示やお茶席で楽しませて頂きました。
阿智神社の秋祭に合わせて登場した素隠居さん達、学生素隠居さんや子ども素隠居さんも出没し、うちわを手に持ち、皆に幸せを振りまいていました。
2日間限定でランチ営業をされていた高田屋さん
いつも以上に賑やかな通りを歩きながら、祭りがあるとは知らずに訪れた人々も多く、ビックリされながらも、皆さん特別な2日間を楽しんで行かれたようです。
この週末は生憎の雨予報でした。
傘入れを準備して下さったり、屋外での展示を急遽屋内に変更されて等、様々に対応をして下さっていた様子をみて、温かいおもてなしの心を感じました。
最近の美観地区界隈は、新しいお店も沢山増え、若い観光客や外国人観光客も多く訪れるようになりました。新しい魅力と古くからある町並みや伝統の良さ、両方を満喫出来ました。
今年4月「一輪の綿花から始まる倉敷物語」が日本遺産に認定されました。
400年前まで倉敷周辺は一面の海で、干拓され、まずはじめに塩分に強い綿やイグサが栽培され、現在につながる繊維産業の礎が築かれました。
現在、旧倉敷・児島・玉島の3市合併50周年記念事業として「コットンプロジェクト」が行われています。ご興味がありましたら、以下のリンクをご覧下さい。
http://www2.city.kurashiki.okayama.jp/cotton-pj/
倉敷屏風祭も倉敷が発展してきたストーリー「一輪の綿花から始まる倉敷物語」の構成文化財の1つに認められた伝統行事です。
倉敷市のストーリー: http://www.city.kurashiki.okayama.jp/30992.htm
構成文化財: http://www.city.kurashiki.okayama.jp/30993.htm
人と人との交流や語らいを楽しんだ良き伝統、町と市民と観光客が一体となってこの両日を盛り上げていました。地域の方々のお話を伺えば伺うほど、美観地区を深く、違った面からも再発見できると思います。
私も倉敷市民として、このような行事や精神を大切にしていきたいと思いました。
皆様ぜひ美観地区へお越し下さい。