倉敷市の酒津には高梁川東西用水取配水施設があります。約100年前に建立されました。高梁川から取り込んだ水を農業用水として、倉敷市と早島町に配水するためのこの施設は、国の重要文化財に認定されています。
酒津配水樋門
酒津用水路
この施設はもともと東と西に分流する高梁川を1本化する、改修工事の際に誕生しました。
大量の土砂が川の底に堆積し、天井川化する高梁川河口の氾濫対策は、支流2本を1本にして堤防を強化することでした。その際複数あった樋門を統合し、各地へ分配できるようにしたのです。
高梁川改修碑
改修工事によって、旧西高梁川が現在の高梁川になりました。旧東高梁川廃川地だったところは幅は違いますが、現在、倉敷中心部と水島工業地帯を結ぶ水島臨界鉄道にほぼ沿うルートとなっており、かつての川筋を想像することができます。

廃川地上の水島臨海鉄道
水島地区の特産品に「連島ごぼう」があります。このごぼうの栽培には、旧東高梁川廃川地跡の砂地が利用されています。水はけの良い土壌で栽培され、肌が白く、アクが少ないことが特徴です。品質の特性が地域と結びついている産品として地理的表示(GI)保護制度の登録を受けています。
ごぼう畑
土壌が特徴的です
水島地区はブランド野菜の町です。
では、水島地区のイベントのお知らせです。7月29日(土)30日(日)水島商店街では「水島港まつり」が開催されます。楽しみですね。