藤戸の浦物語り
12月10日(火)多津美中学校体育館において、「藤戸の浦物語」が公演されました。
これは今から828年前の源平藤戸合戦を多くの人に知ってもらいたいとの思いから、有志ら25人が歌や踊りを盛り込んで和風のミュージカル様に仕立て公演したものです。
前回(10月17日)のリハーサル上演の後、更に稽古に励み、10日の公演となりました。
劇は、地元の古老が語り部となり、二人の子供たちに、遠い昔のこの藤戸地区一帯で繰り広げられた源平合戦の話を聞かせる場面からはじまります。
源氏の武将佐々木盛綱は、地元の若い漁師に海の浅瀬を聞き、馬で渡り、対岸の平家の軍勢を打ち破りました。
佐々木盛綱の勝利の陰に隠れた、盛綱に浅瀬を教えたにも関わらず口封じのために殺された漁師やその母の悲しみの悲劇も演じられました。
また、漁師の怨念が大蛇に姿を変え盛綱と闘うシーンが舞台を盛り上げます。
その他、藤戸の合戦の模様の歌や舞も演じられました。
昨年、9月に同地区の民謡や舞踊、史跡保存会のグループ等により発足した「源平藤戸合戦保存振興会」(約70名)のメンバーのうち25名が手作りで月2~3回の練習を重ね、本番を目指してきました。
保存会会長の藤原肇さん(67才)は、「浦物語りを地域の文化として演劇という形に残し、保存、伝承、継承しつつ地域の活性化と町おこしにつなげたい。また、この演劇を通じて親子の愛、家族の絆、上司といえども改過自新の大切さを分かって欲しい。」と話していました。
なお、次回公演予定は
平成26年2月13日(木)
倉敷市立庄中学校 生徒280名(1,2年生)
父兄、一般 参加無料です。