おもてなしマイスター制度講習会
8月21日(水)おもてなしマイスター制度講習会として、「おもてなしコミュニケーション向上」「私の歩んだ道~見えないから見えたもの~」2つの講義が倉敷市役所大会議室で開かれました。
最初の講義は「おもてなしコミュニケーション向上」についてです。メイン講師の古川智子さんは「日本おもてなし推進協議会理事長」兼「株式会社さくらコミュニケーションズ」の代表取締役で、全国各地の企業、団体組織、商工団体、観光協会などで年間200回を越す講演・セミナーを開催されており、「分かりやすく、笑顔になり、元気が出るセミナー」として評判を呼んでいます。
「おもてなし」とはどういうものか、相手に好感を持ってもらうにはどうすればいいのかという事を隣の席に座っている人とペアを組んで実践しながら、講義は進んでいきます。ペアワークではお互いに褒めあったり、握手をしてねぎらいの言葉をかけたりするなど、相手との距離感も縮まり打ち解けてきます。段々と参加者の間に笑みがこぼれてきました。


講義を聴くだけでなく、実際に身体を動かして「おもてなし」に
ついて学びました。
続いて、休憩を挟んで岡山県視覚障害者協会理事であり岡山県立盲学校で講師もされている竹内昌彦先生の講義です。
実生活での体験談や、視覚障がい者の生活を助ける色々なグッズの紹介などからお話がありました。先生が皆さんにお願いしたいとおっしゃっていたことは、点字ブロックの上に、自転車や物を置かないでほしいということと、困っている視覚障がい者を見かけたら迷わず声をかけてほしいということでした。特に初めて行く場所・土地では慣れるのに時間がかかる為、「何かお手伝いしましょうか」と声をかけてもらえると非常にありがたいそうです。困っている視覚障がい者の方を見かけたら勇気をだして声をかけて下さい。
後半では、小学校2年生での失明、子供時代に受けたいじめの話や、卓球での東京パラリンピック出場から結婚、結婚後から現在の活動に至るまでが語られました。会場では、その幾度かの逆境を乗り越えてこられたお話に、涙ぐむ人もいました。
最後は、大きな問題となっているいじめについての話に絡めながら、健康な体に生まれてきたことに感謝してそれを生かした意義ある人生を送って下さい、と締めくくられました。
今日のこの2つの講義で、相手を思いやる心が、人と人とのコミュニケーションで最も大切な事なのだと改めて実感しました。講義の中で、古川さんが「“おもてなし”とは、人が人に対して行なう“心のやりとり”・誠心誠意の“思いやり”、そして“相手に自分がこんなにも大切にされている”と感激・感動していただくこと。」とおっしゃられていました。その思いを胸に、倉敷を訪れる方に「また来たいね」と言っていただけるように、日々お客様をお迎えしたいと思います。
「おもてなしマイスター制度」の講習を受けて「おもてなしマイスター」の認定を受けられた方には、「おもてなしマイスター」として認定バッジと認定証が授与されます。おもてなしマイスターはこのバッジをつけています。
「おもてなし処」に認定された店舗・施設にはこの掲示物を設置しています。対応可能な項目を掲示しており、おもてなしマイスターが中心となって接遇いたします。
おもてなしマイスター制度についてはこちら
http://www.city.kurashiki.okayama.jp/dd.aspx?moduleid=26984
さくらコミュニケーションズについてはこちら
http://www.com-sakura.jp
竹内先生の活動については、竹内昌彦先生を応援する方々で作られたHP「拝啓、竹内先生」をご参照下さい。
http://haikei-takeuchi.jp/