春の行楽シーズン、ゴールデンウィークを前にして、倉敷美観地区の北にある鶴形山公園の阿智神社の境内にある「阿知の藤」が見事な花を付け始めました。
「阿知の藤」は、アケボノフジという珍種で、岡山県の天然記念物に指定されています。
樹齢350年以上、綺麗な花を咲かせ続けているその姿は、老木とは思えぬ程に堂々としていて、生命のパワーさえ感じます。

「阿知の藤」 幹廻り1.5m 根本周囲2.2m

満開ではないですが、すでに見頃です。

ツルが力強く四方に伸びています。

色鮮やかに咲き誇っています。

観光客の方々も鑑賞中

境内の緑の林も素晴らしいです。
5月1日から5月5日まで、阿智神社では、「藤まつり」が行われます。
この「阿知の藤」を楽しむお祭で、お茶席を開設したり、雅楽の演奏も行われます。境内にある能舞台では、大正琴の演奏や、一枚一枚着物を着せていく「十二単衣のお服上げ」の実演が披露されます。また、5日のこどもの日には、こま回しやけん玉などを楽しむ「親子昔遊び」や、「倉敷古武道祭」を楽しむことができます。

白い藤の花。これから花が開きます。

境内の藤棚

サツキも綺麗に咲いています。

こいのぼりが風にのって泳いでいます。
ぜひ一度、「阿知の藤」の凛と生き抜く一瞬の美しさを堪能しに散策してみてはいかがでしょうか。