美観地区でホタルの幼虫を放流
1月26日(土)、美観地区を流れる倉敷川に、倉敷市東小学校の生徒20名がホタルの幼虫を放流しました。
放流されたホタルの幼虫は、ゲンジボタルが200匹、ヘイケボタルが500匹、合計700匹です。
場所は、美観地区の倉敷考古館東側を流れる倉敷川の支流の水門付近です。
倉敷川へのホタルの幼虫放流は、倉敷川の美化に取り組む市民グループ「蔵おこしわくわく」(代表 石村陽子阿智神社宮司)が2010年秋に300匹、2011年夏に1000匹を放流し、昨年、初の成果となりヘイケボタルを10匹程度見ることができました。
幼虫は、倉敷市酒津地区でホタル保護活動を手掛ける団体から提供されました。「地域の人たちで、ホタルが、成虫になるように愛着を持って見守っていただきたい。今年の5月頃は昨年に比べ20匹から30匹くらい見えることを期待したい。」と石村さん。
「蔵おこしわくわく」代表の石村陽子さん
ゲンジボタルとヘイケボタルは、光り方がちがいます。 オスの光り方を比べると、ゲンジボタルは、およそ2秒に1回、尾を引くように光り、ヘイケボタルはこれより短く、およそ1秒に一回、またたくように光ります。ゲンジボタルのオスの場合、飛びながら光を点滅させることができます。メスは、オスのように点滅させることはしないで草の上などで弱い光を放ちます。
ゲンジボタルやヘイケボタルは一生をほとんど水の中でくらし、ゲンジボタルの幼虫は清らかな流れの川で、ヘイケボタルの幼虫は水田や池などで、貝などを食べて大きくなります。ホタルが育つのは、倉敷川の水がきれいな証拠ですね。
今年の5月頃には、ホタルが光って飛び交うところが見えることでしょう。ぜひ、皆様、夜の美観地区で、新たな魅力を発見し、楽しく鑑賞してみませんか?