お盆を迎え、倉敷美観地区の家々の軒先に切子灯籠が飾られています。
暑さも厳しい中、吹流しが風に揺れとても涼しげでした。
切子灯籠とは、盆提灯の一種であり、白布で作った灯籠の枠の角を落とし、切子形にしたものに、長い白紙で作った吹流しを下げたもので、略して切子と呼ばれています。
2009年から、美観地区にあるファーザークリスマスという雑貨屋さんの合田さんの呼び掛けにより復活され、今年で4年目になります。主にアイビースクエア西側の筋から始まり、今では本町商店街にも広がり、参加施設は約50軒にのぼります。
合田さんのお話では、美観地区には、お盆の季節にこれといったイベントがなく、倉敷に来られた観光客に、楽しんでいただくため、お盆ならではの切子を飾ってみたらどうかと思い立ったそうです。将来的には、美観地区全体に広まっていければと話してくださいました。
切子はすべて各店舗や施設側の手作りで、睡蓮の造花をあしらったり、ひまわりで飾ったりと個性が光り、見比べるだけでもとても楽しめました。
展示されている「切子灯篭」の色々





美しい日本の伝統を受け継ぎ、観光客の方に対しての「おもてなしの気持ち」を表す行事として定着してもらいたいものです。
お店によっても異なりますが、おおむね8月末まで飾っているそうです。
ぜひ、この季節に、美観地区を訪れて、個性豊かな「切子灯篭」を楽しんでみてはいかがでしょうか。