倉敷川畔の柳の剪定が始まりました。
6月11日(月)の朝から、倉敷川畔の柳の剪定が始まりました。
美観地区内と下流の入船橋までの約800メートルの区間にある約160本の柳が対象です。
美観地区の中ほどの中橋前の倉敷館観光案内所から、剪定の様子を見てみました。
造園業者の方がリフトに乗って、高い所まで、てきぱきと慣れた様子で作業していました。向こう岸が見えにくい程うっそうと茂った葉っぱが、みるみる内にすっきり、さっぱり!
見た目もきれいで、涼しげな姿に変わっていきます。
柳の剪定は、景観を保ち、病害虫から木を守るために、年3回、6月・9月・12月に行われています。剪定がすむと、美観地区の白壁の町並みが全身を現し、柳の葉の緑と美しいコントラストを描いています。
冬に剪定した柳の枝の一部は、毎年2月から3月にかけて美観地区周辺を主会場に開催される「倉敷雛めぐり」の中で、小さく丸めた餅などを柳の枝に付けて飾る「餅花」の材料として再利用します。
美観地区と柳並木は有名ですが、昭和20年前後は、中橋から上流の河畔にはサクラ、下流には雑木が植えられていました。昭和30年代の初め、倉敷川が流れ込む児島湾が閉め切られ、船の出入りがなくなったころから、柳に植え替えていったそうです。
美観地区では、日没から22時まで、夜間景観照明が行われています。
7月21日(土)には、倉敷駅前通りを主会場に毎年10万人以上でにぎわう倉敷天領夏祭りが開催されます。きれいさっぱりと散髪し、夏を迎える準備ができた美観地区。地元の方も、観光客の方も、是非、お立ち寄りください。