竹工房で浮き文字、浮き絵彫り作っています。
竹の子の産地の真備町にある竹工房を訪ねました。
真備町のまきび公園内に竹工房とたけのこ茶屋があります。竹工房は昭和62年に設立されました。
まだ倉敷市と合併する前のことです。「糸鋸」を使って竹に字や絵を浮きあがらせる浮き彫りをしています。
訪れた時は3人で作られていました。真ん中は竹工芸同好会の会長の坂元さんです。長年竹工芸に携われています。
竹笛や花瓶を作られていました。子ども達もよく見学に来たり、小学校にも出向いて指導されています。昔は小刀を使って鉛筆を削ったり、竹とんぼや竹の箸なども作っていましたが、今はそういう事も少ないそうです。
竹の花瓶は茶室にいいからと制作を頼まれるそうです。
吉備真備公を浮き彫りにした作品です。竹は毎年10月~2月頃に、10m以上もある竹の中から選び、太い竹を切り、竹林から運びだし、車へ積み卸しをして持って帰り、しばらくして大きな釜で竹を茹で上げます。茹で上がった竹の油を熱いうちによく拭き取り、2~3ヶ月干して乾燥します。こうして加工が出来る竹になるそうです。
竹でトンボ、蟹、スプーン、しゃもじや靴べら等も作っています。吉備路の所にも置いてあります。
浮き彫りの竹が、総社市福井字神明の神明神社に掲げられています。春祭りと拝殿改修完成式の日でした。
拝殿が古くなって雨漏りがしていた神明神社を見かねたご近所の棟梁の小川さんが奉仕で修理をされたそうです。
神明神社は備中風土記逸文の『宮瀬川』の、
項に『伊勢御神社』(いせのみかみのやしろ)の東に河があり、西に『吉備建日子命宮』(きびたけひこのみことのみや)があるので、この川を『宮瀬川』と称した、
とあります。
神明神社は、その伊勢御神社だろうといわれている神社です。
岡山県立図書館の蔵書の中の『弐拾弐社明細帳』の式外古社の部分に書かれています。
古い神社の中に掲げられているのを見ると心があらたまります。
たけのこ茶屋の一角に真備町の特産品が並べてあります。竹工房の作品や竹を編んで作った籠、竹炭、竹の水から作った化粧品、竹を重ねて作られた木工品、地元のとれたて野菜等もあります。
真備町のポスターです。竹工房で子供さんと一緒に竹とんぼや竹笛を作ってみてはいかがでしょう。
関連リンク
たけのこ茶屋・竹工房
神明神社
真備町の特産品「竹細工」
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