佐藤忠良展
猛暑日の続く中にも、そこはかとない涼風を感じ始めた8月26日、久しぶりに市立美術館に行ってみました。
平成22年度市町村立美術館活性化事業として、宮城県美術館の所蔵作品による、
「宮城県美術館佐藤忠良記念館所蔵 佐藤忠良展」が開催されているからです。
彫刻家佐藤忠良氏の原点ともいえる「母の像」です。1943年作
13歳の時共同生活してくれた人の面影が忘れられずに感謝の思いを込めて作ったと言われる「群馬の人」の頭像に見入る人。
「魚商の女」
頭像は氏のライフワークということで、会場にもたくさんの頭像が展示されていました。
そのなかでもこの魚商の女は、いかにもそれらしく、生活感あふれていて、思わず見入った作品の一つでした。
代表作として有名なボタン。
清純な少女の寒い中生きていく一生懸命さがボタンに凝縮されているようでした。
代表作のひとつ「帽子・夏」と同じモデルさんだとすぐわかる作品でした。
氏は同じモデルさんを何度も何度も作品にされたとか。
ほかにもたくさんの作品が、展示されていました。
氏の作品はどれも身近でわかりやすく、思わず親しみを感じる像ばかりで、彫刻に興味のない方でも、見て楽しめることと思います。
まだまだたくさんある作品たち。
是非みなさんも、倉敷市立美術館に足を運んでみてください。
期間は、9月26日まで。
◆8月28日には、「佐藤忠良の人と作品」という記念講演会も開催されます。
■日時: 8月28日(土)14:00~(約90分間)
■講師: 毛利伊知郎氏(三重県立美術館副館長)
■会場:倉敷市立美術館講堂(3階)
■定員:200名(先着順)入場無料