河内御大師巡りをしました。
河内四国八十八か所霊場巡拝中に連島の廃校になった跡地で休憩をしました。桜の花が満開で、道のほとりには水仙や春の花が咲いていて疲れを癒してくれました。連島産のミカンやお菓子等のお接待を受けました。
朝7時に倉敷市中島の実際寺を出発しました。
道のほとりに祀られている小さなお大師堂にお参りし、般若心経と札所のご本尊様の御経をあげました。
河内四国八十八ヶ所霊場は天保14年(1843)に、倉敷市中島の弥勒院(廃寺になり今は実際寺が管理)の恵果和尚によって開かれました。恵果和尚は3年の歳月をかけて河内をくまなく巡錫して約40kmの順路を定めて、各地に「道しるべ」「お大師様」『ご本尊さま」の石仏等、地元の皆様方から御寄進を賜って建立し、巡拝を奨励されています。「中島研究会」の本より
高梁川の改修工事に伴って今は無い東光寺の名が刻まれたお地蔵様です。東光寺は西高梁川のほとりにあり大水が出るとよく堤防が切れていた所で今は高梁川になっています。
札所を彫った石柱、横には牛が彫られた石がありました。牛は農耕に必要で大事にされていたのでしよう。明治に建てられた「堅牢地神」の石碑、昔から高梁川は洪水により堤防がよく決壊したのでこのようにして願ったのでしょうか?明治26年の大洪水があり、それがきっかけで東と西に流れていた川を改修工事をして今のような高梁川になったのです。多くの神社、寺、人家も移動し、その結果八十八あった御大師様も何か所もわからなくなりましたが、昔の小さな本が見つかりそれを手がかりに、こつこつと探し出して八十八か所が全て見つかりました。
高梁川の改修工事によって分断された札所を巡る時の交通手段の水江の渡し(歩けば下流の船穂橋まで大回り)今も無料で運航しています。桜の向こうに楠の大木がありその下に小さな大師堂があります。
遍照院にある三重塔。ここにも改修工事で移動した大師堂が祀られています。この河内四国八十八か所霊場は昔から地元によって大事に祀られていると思いました。一度自分の周りを歩いてみることをお進めします。秋にも御大師巡りをする予定だそうです。
問い合わせ先 倉敷市中島 実際寺 086-465-9014
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