
冬の味覚、ふなめしです。
船穂町柳井原地区では「ふなめし祭り」が平成8年から毎年の行事として行われています。昔はどこでも味わえたふな飯ですが今では、なかなか味わえない料理です。
ふなめし祭りは地元有志で組織する、柳井原ふなめし祭り実行委員会の主催で行われています。
前日の準備
フナを捕るのに網を仕掛け、翌日とりに行きますが、年々減少し必要量捕るのに何日もかかったそうです。今年は約100kgぐらい捕り、フナの大きさも例年より小ぶりだそうです。男性の方々は寒い中、柳井原湖の畔で明日の「ふなめし祭り」に使うフナを調理しました。

フナの鱗を取り、身と頭などのいらないものと別けます。頭などは畑に埋めるといい肥しになり、おいしい野菜や果物が出来るそうです。

身をよく洗います。小骨は残っています。

よく洗ったフナの身をミンチにし翌日まで保存します。
祭り当日
祭りの準備が始まりました。

女性の方々はご飯を炊き、地元で生産している人参、里芋、蓮根、ごぼう、シイタケなどの野菜を使いそれを切って下ごしらえをします。

大きな鍋でミンチにしたフナをそぼろになるまで炒めます。よく炒めたフナと野菜、あげなど入れて煮込み醤油、酒、みりんなどで味つけします。最後にネギをいれます。炊き立てのご飯にかけます。

ふなめしの出来上がりです。いい香りがしています。

小さな子を連れた親子や小学生、昔よく食べたと話されたお年寄り、初めて食べる人達で大いに賑わいました。

柳井原地区の昔からの伝統の「ふなめし」を味わいました。おいしかったです。
ごちそうさまでした。