良寛さんの修業した寺・備中玉島円通寺
良寛さんの修業した寺・備中玉島円通寺
備中玉島円通寺は元禄11年(1698)に開山された曹洞宗のお寺で、若き良寛さんが修行したことでもよく知られています。
その円通寺と一帯の円通寺公園は風光明媚、歴史遺産、良寛詩歌碑、文化史跡などで多くの人々が訪れ楽しんでいます。
円通寺本堂全景
無料休憩所の所にある観音堂から見た円通寺全景です。
午前中10時くらいから建物全体に陽が回りますので写真を撮るにはこの前後がいいでしょう。本堂も良寛堂も珍しいかやぶき屋根です。
現在の屋根は平成10年に葺き替えています。
良寛堂
円通寺は僧の修行する寺でした。良寛堂は修行する僧の衆寮(寄宿舎)でした。永平寺67世管長北野元峰の「良寛堂」の額がかかっています。
屋根は四柱造り(寄棟造り)、部屋は正面に仏壇を設け、8畳、6畳2室、4畳半2室、2畳1室の6室。仏壇には釈迦像、良寛像を安置しています。
良寛堂額・永平寺67世 北野元峰書天保13年~昭和8年(1842~1933)
白雲関
円通寺本堂東に白雲関があります。白雲関は正式な座禅道場です。元禄14年に建てられましたが、明治末に破損し取り壊されました。
現在の座禅堂は昭和38年に再建することになり、普門閣を移築したものです。当時の住職矢吹活禅は「白雲関」となずけました。
中学生を始め暁天座禅で賑わいましたが、現在は毎週日曜日に6時から座禅が行われています。
良寛記念館
良寛さんの書や、良寛さんを描いた絵画などが展示されています。通常は開館していませんので、予約が必要です。
石庭
円通寺駐車場から、潮見門をくぐり本堂に向かうと自然石で出来た石庭があります。
亀のイメージの石が正面にあり、左上には青銅露座地蔵(良寛さんが生まれたのと同じ年に建立)、右手には中国風茶室「友松亭」があり
全体がうまく調和した風景となっています。